BIKEWEAR — HELMET
中古ヘルメットは売れる?
ヘルメットは安全装備であるため、バッグや時計とは異なり「製造年」と「落下歴」が買取可否そのものに関わります。このページでは、査定で見られる4つの点と、対象外になりやすいケース、持ち込む前の確認事項を整理します。
査定で見られる4つの点
製造年と使用年数
ヘルメットは衝撃吸収材が経年で劣化するため、AraiとSHOEIは公式FAQで使用(着用)開始から3年を交換の目安として案内しています(下記の一次記載を参照)。製造年はシェル内側やあごひも付近のラベルで確認できます。製造から年数が経った個体ほど評価は下がり、業者によっては買取対象外の基準を設けています。
外装の傷・落下歴
シェルの傷・塗装剥がれは外観評価に直結します。落下・転倒で衝撃を受けた個体は外観に傷がなくても内部の緩衝材が損傷している可能性があり、落下歴も正確に申告してください。
内装の状態・臭い
内装(チークパッド・センターパッド)の汚れ・へたり・臭いは減額要因です。取り外して洗える内装は洗濯・乾燥しておくと印象が変わります。内装が交換式で純正の予備があれば一緒に出します。
規格表示・付属品
SG・PSC・JIS・MFJ公認などの規格ラベルが残っているか、シールド・箱・説明書・内装の予備があるかを確認します。規格ラベルが剥がされた個体は評価が難しくなります。
「3年」の根拠 — メーカー・協会の一次記載
交換目安として広く知られる「3年」は、起算点が出典ごとに少しずつ異なります。当サイトが各公式ページで確認した原文(確認日2026年9月13日)は次のとおりです。
「アライヘルメットでは、SGマーク(製品安全協会の被害者救済制度)の有効期限(ヘルメット着用開始から3年)を目安に、お買い替えをおすすめしています。」
公式サポートFAQ。起算点は「着用開始」。
出典ページ「ご使用開始から3年を目途に交換をお勧めしております。」
公式FAQ「ヘルメットの有効期間は?」。転倒して頭を打った場合、内装のへたり、発泡スチロール内側の膨れや亀裂がある場合はその時点での交換を推奨。
出典ページ「有効期間を過ぎた製品は、未使用であっても使用を控え、新しいものに買い替えてください。」
SGマークFAQ。乗車用ヘルメットの被害者救済制度の有効期限は同協会の品目資料で「購入日より3年間」。起算点は「購入日」。
出典ページ競技用途は別基準(MFJ)
日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)は公認ヘルメットについて、2027年から「旧規格」および製造後10年を経過したヘルメットは競技会で使用できなくなると予告しています(MFJ公認ページ・確認日2026年9月13日)。レース用途の買い手にとっては、製造年と公認規格が中古価値に直結します。
買取対象外になりやすいケース
- ■落下・転倒で衝撃を受けた個体(外観に傷がなくても緩衝材が損傷している可能性)
- ■内装が取り外せず、汚れ・臭いが著しい個体
- ■シェルに割れ・深い亀裂がある個体
- ■製造から年数が経ち、業者の受け入れ基準を超えた個体(基準は業者ごとに異なる)
落下歴は必ず伝えてください
衝撃を受けたヘルメットは外観に傷がなくても保護性能が落ちている可能性があります。次に使う人の安全に関わるため、落下・転倒歴は隠さず申告するのが売り手側の基本です。
製造年ごとに実際いくらで落札されているか
「2024年製」などの製造年が明記された出品に絞って、年式ごとの落札実績を集計しました。落札件数・平均落札価格はオークファン(aucfan.com)の落札相場ページに表示されている集計値、最高落札価格はYahoo!オークションの落札相場を落札価格の高い順に確認した単品出品の最上位です(まとめ売り・ロット・他ブランドが主体の出品は除外)。取得日はいずれも2026年10月15日です。
| ブランド × 製造年 | 落札件数(集計期間) | 平均落札価格 | 最高落札価格(単品) | 出典 |
|---|---|---|---|---|
| SHOEI 2024年製 | 7件(直近30日) | 34,302円 | 66,000円X-Fifteen MARQUEZ DAZZLE Lサイズ(2024年製・単品出品)。落札日2026年7月19日 | aucfan / ヤフオク |
| SHOEI 2023年製 | 5件(直近30日) | 30,510円 | 64,000円Z-8 MM93 COLLECTION TRACK XXLサイズ(2023年製・美品の単品出品)。落札日2026年7月22日 | aucfan / ヤフオク |
| SHOEI 2022年製 | 5件(直近30日) | 24,273円 | 43,780円Glamster オフホワイト Lサイズ(2022年製・ジャンク表記の単品出品)。落札日2026年4月20日 | aucfan / ヤフオク |
| SHOEI 2021年製 | 1件(直近30日) | —(集計値の表示なし) | 37,000円J-Cruise II AGLERO Lサイズ(2021年製・美品の単品出品)。落札日2026年9月30日 | aucfan / ヤフオク |
| SHOEI 2020年製 | 2件(直近30日) | 20,069円 | 33,000円Glamster 59cm Lサイズ(2020年製・美品の単品出品)。落札日2026年7月24日 | aucfan / ヤフオク |
| Arai 2024年製 | 2件(直近30日) | 28,605円 | 82,000円RX-7X TSUBASA Mサイズ(2024年製・美品の単品出品)。落札日2026年9月15日 | aucfan / ヤフオク |
| Arai 2023年製 | 2件(直近30日) | 35,499円 | 60,000円RX-7X グラスホワイト(2023年製・美品の単品出品)。落札日2026年7月26日 | aucfan / ヤフオク |
| Arai 2022年製 | —(集計値の表示なし) | —(集計値の表示なし) | 98,000円RX-7X REA Mサイズ 取説・元箱付(2022年製・新品未使用と記載の単品出品)。落札日2026年5月11日 | aucfan / ヤフオク |
| Arai 2021年製 | —(集計値の表示なし) | —(集計値の表示なし) | 50,000円TOUR CROSS 3 VISION XLサイズ(2021年製・美品の単品出品)。落札日2026年8月1日 | aucfan / ヤフオク |
| Arai 2020年製 | 1件(直近30日) | 23,000円 | 54,780円RX-7X NAKASUGA Mサイズ 保存袋付(2020年製・単品出品)。落札日2026年6月1日 | aucfan / ヤフオク |
- ◆SHOEIは2024年製→2023年製→2022年製→2020年製で平均落札価格が34,302円→30,510円→24,273円→20,069円と下がっており、製造年が新しいほど高く評価される傾向が実データに出ています(各年2〜7件の小標本である点はご留意ください)。
- ◆Araiは年式別の落札件数が1〜2件で、平均の比較はできません。単品最高値は2024年製82,000円・2023年製60,000円・2020年製54,780円でした。
- ◆一方、年式を指定しない「中古」検索では、廃番のジェットヘルメット(SHOEI J-FORCEⅡ JACK 1,529,000円・Arai RIII 551,000円・SZ-RAM3 502,000円/いずれも単品出品)が上位を占めます。製造から年数が経っていても価格が下がっていません。
- ◆つまり製造年は評価の軸の1つですが、廃番・限定モデルの希少性がそれを上回る場合があります。査定前に、年式だけでなくモデル名での落札実績も確認しておくと判断を誤りません。
実売価格は買取査定額とは異なります
掲載しているのはオークションで売買が成立した価格です。買取店の査定額は、業者の利益や販売コストが差し引かれるため実売より低くなるのが一般的です。状態・付属品・改造の有無で大きく変わる幅の参考であり、査定額を保証するものではありません。
補足: 年式別の集計は「SHOEI ヘルメット 2024年製」のように製造年を含む検索語での集計値です。Arai 2022年製・2021年製はオークファン側に集計値の表示がないため「—」としています。シールド単体・内装単体・まとめ出品・フリマ出品は選定対象から除外しています。
相場の物差しを持ってから査定へ
当サイトでは、SHOEI・Araiの実売相場(オークション落札の件数・平均・最高値・出典を併記)を公開しています。廃番モデルのコレクター需要による高値は別枠で注記していますので、通常の中古相場と分けてご覧ください。
よくある質問
製造から何年までなら売れますか?
一律の基準はなく、業者ごとに受け入れ条件が異なります。AraiとSHOEIは使用開始から3年を交換の目安として公式FAQで案内しており、その年数を超えた個体は評価が下がるか対象外になりやすいと考えてください。持ち込む前に業者の公式情報で製造年の条件を確認するのが確実です。
製造年はどこで確認できますか?
多くのメーカーはシェル内側または内装の下、あごひも付近のラベルに製造年月を記載しています。内装を外すとラベルが見えるモデルもあります。不明な場合は型番からメーカーに問い合わせできます。
傷があるヘルメットでも査定してもらえますか?
軽微な擦り傷程度であれば査定対象とする業者が一般的ですが、落下・転倒によるものかどうかで扱いが変わります。落下歴は隠さず伝えてください。安全装備であるため、業者側も慎重に判断します。
総合リユース店とバイク用品専門店、どちらに持ち込むべきですか?
ヘルメットは製造年・規格・落下歴の判断が必要なため、バイク用品を専門に扱う業者のほうが評価の観点を持っています。総合店はバイク用品を買取対象と明記しているかが店舗ごとに分かれるため、持ち込み前に公式情報で確認してください。